日本語教師とは？

　日本語教師と聞くと、どういうイメージを持たれますか？「英語を話せなければいけないのかな？」とか、「私も日本人だから簡単にできそう」とかいろいろあると思います。日本語教師とは、大まかに言うと、「日本語を母語としない人に日本語を教える」人です。日本語学校では、日本語を「日本語」で教えます。日本語のわからない人に、日本語で教えるわけですから、きちんとした技術が必要になってきます。ただ日本人であるからという理由で、日本語が教えられるわけではありません。一般には、これらの技術を、大学や民間の教育機関で学ぶのです。日本語教師には、中学校、高校のような教員免許などの資格はありませんが、ほとんどの日本語学校に勤務する日本語教師では、こうした技術を学んでいます。

日本語教師になるには？

多くの日本語学校では、日本語教師の求人を応募する際に、以下の要件を求めています。

• 大学（短期大学を除く。）において日本語教育に関する主専攻（日本語教育科目４５単位以上）を修了 し、卒業した者
• 大学（短期大学を除く。）において日本語教育に関する科目を26 単位以上（副専攻）修得し、卒業した者
  
• 日本語教育能力検定試験に合格した者、もしくは、420時間日本語教師養成講座修了した者

そして、応募者に書類選考や面接や模擬授業を課しています。これらの過程を経て晴れて日本語教師になることができます。もちろん人によりますが、未経験で採用された場合は、まずは非常勤から始めることがほとんどです。そしてある程度の経験を積んだ後、常勤の教師として採用されるようになります。

日本語教師の就職先

日本語教師の日本国内の就職先としては、民間の日本語学校、大学、
専門学校の留学生別科、などが挙げられます。
またボランティアの日本語教室で教えることもあります。海外では、
主に中国、ベトナム、タイ、インドなどのアジアの求人が多く、
他にブラジル、アルゼンチンなどの中南米、トルコ、ロシアなどが
あります。逆に欧米等の求人はほとんどありません。海外では民間
の日本語学校や大学の日本語学科、高等学校など挙げられます。

日本語教師の一日

当学院の日本語教師Sさんの一日を追って、日本語教師がどんな仕事をしているのか見てみましょう。